◎田舎、上田、中野(5月22-24日)

法事で久しぶりに上田の田舎(塩田)へ帰った。18年間、朝夕見続けた独鈷山(谷は深く切れ込み、奇岩や垂直な岩壁が多く、別名信州の妙義山とも言われる=信州百名山=頂上に弘法大師が独鈷を埋めたとの言い伝えがある)は厳として悠久な時を刻んでいた。その懐には塩田城跡(鎌倉時代に築かれ戦国時代、武田信玄の信濃攻略の城として使われた)がありすぐ近くに法事を行った前山寺がある。ここは小学生の時、遠足できたことがある。上田は真田幸村で有名だが、更に時代を遡って鎌倉時代、「塩田は信州の鎌倉なり」「塩田は信州の学海なり」などと言われ仏教文化が花開き、周辺の山懐には幾多の寺院が点在し、当時の栄華を偲ばせる。現在長野県には古刹等の建造物の国宝は5個あるが、塩田近辺には2個(別所安楽寺八角三重塔、青木大宝寺三重塔)ある。中野では桃や梨の摘果、庭や畑の草取りに追われた。これから秋まで草とのイタチごっこが始まる。最近はジャガイモ等の根菜類を除き、草が生えないよう花の面積を増やしつつある。